来週のドル・円は底堅い値動きとなりそうだ。
中国恒大集団の債務不履行(デフォルト)懸念は消えていないため、リスク回避的な円買いが強まる可能性は残されている。
不動産大手の中国恒大集団は9月23日の社債利払いを履行したことでリスク回避的な円買いは縮小した。
しかしながら、中国当局は地方政府に対し、中国恒大集団の経営破綻に備えるよう指示しており、同社の債務問題については予断を許さない状況が続いている。
債務再編の可能性もあるが、問題解決についてはある程度の時間が必要になるとみられている。
ただ、パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長は9月22日に行われた記者会見で、資産買入れの段階的縮小(テーパリング)を今年11月にも開始する可能性を示している。
米量的緩和策の早期縮小観測は後退していないこと、利上げ時期は多少早まる可能性もあることから、リスク選好的なドル買い・円売りがただちに縮小する可能性は低いとみられる。
来週発表される9月CB消費者信頼感指数や9月ISM製造業景況指数などが市場予想を上回った場合、ドル買い・円売りが強まるとの見方が多いようだ。
なお、9月29日投開票の自民党総裁選は、事前の情勢調査から前政調会長の岸田氏と河野太郎規制改革担当相が他の2候補をリードしているもよう。
両氏のどちらが勝利しても、経済活性化への期待が広がることから、リスク選好的な円売りが増える可能性がある。
■来週の注目スケジュール
9月27日(月):景気動向指数(7月)、米・耐久財受注(8月)、英・ベイリー英中央銀行総裁が講演など
9月28日(火):ジィ・シィ企画/ROBOT PAYMENT/デジタリフト/リベロの4社が東証マザーズに新規上場、米・S&P/コアロジックCS20都市住宅価格指数(7月)、米・消費者信頼感指数(9月)、決算発表:米マイクロンなど
9月29日(水):セーフィー/プロジェクトカンパニーの2社が東証マザーズに新規上場、米・中古住宅販売成約指数(8月)、欧・ECBフォーラム(最終日)(日銀総裁、FRB議長、英中銀総裁、ECB総裁がパネル討論会に参加)など
9月30日(木):鉱工業生産指数(8月)、小売売上高(8月)、住宅着工件数(8月)、東京など19都道府県に発令中の緊急事態宣言の期限、アスタリスクが東証マザーズに新規上場、中・製造業/非製造業PMI(9月)、中・財新製造業PMI(9月)、米・GDP確定値(4-6月)、米・2021会計年度末(10月1日からの政府機関閉鎖回避に向けた暫定予算案可決期限)、米・下院金融サービス委員会でFRBと財務省のパンデミック対応に関する公聴会など
10月1日(金):失業率・有効求人倍率(8月)、日銀短観(7-9月)、日銀金融政策決定会合における主な意見(9月21、22日分)、製造業PMI(9月)、自動車販売台数(9月)、欧・米・製造業PMI(9月)、米・個人所得/個人消費支出(8月)、米・PCEコアデフレーター(8月)、米・ISM製造業景況指数(9月)、中・株式市場は祝日のため休場(国慶節、7日まで)、香港・株式市場は祝日のため休場(国慶節)など
