今回はテクニカル分析について解説します。

テクニカル分析について

テクニカル分析のトレードにおける正確な役割についてお話しします。

テクニカル分析を正しく行えるよう分析を行う際に守るべきいくつかの基本的な原則について説明します。

最初にテクニカル分析は特定の未来を予測するものではないということから始めましょう。

なぜテクニカル分析が未来を予測できないのか、なぜ外国為替市場は一般的に予測できないのか。

外国為替市場は世界最大の市場であり毎日約4兆ドルが取引されています。

その大きなボリュームは完全に制御不可能であり次の30分間や5分間に何が起きるかを知る方法はありません。

また投資家だけが取引をしてるわけではないことを考慮する必要があります。

誰もがお金を稼ぐために取引をしているわけではなく、ビジネス上の理由で取引をする会社や両替をしたい人、リスクヘッジをしたい人などが市場にはいることがあります。

もう一つの理由は、他の市場のように外国為替市場では異なるタイムレームでテクニカル分析が同時に行われています。

あなたは5分間のタイムフレームで自分の取引頻度に合う完璧なテクニカル分析をしていても、そこには同時に数百万のトレーダーがトレードをしているかもしれません。

より高い取引頻度でトレードをしていたり、1分や2分のチャートでトレードをしたり、1時間足でトレードをしたり日足でトレードをしていたりします。

これらのチャートではそれぞれ異なるシグナルを示します。

日足ではロングでも短期のティックチャートではショートかもしれません。

5分足ではロングで10分足ではショートかもしれません。

これらのオーダーは同時に銀行や取引サーバにも同時に届くかもしれません。

送信されるオーダーにはタイムレームによる違いはありません。

つまり、あなたが自分の取引頻度とタイムフレームで完璧なテクニカル分析をしたとしても
それはすべての人が同じことを考えていることを保証するものではありません。

彼らは完全に別のデータを見ているかもしれないからです。

また仮に完璧なテクニカル分析や、完璧なトレーディングシステムのようなものがあったとしても市場のすべての参加者が使うようなテクニカル分析はありません。

市場では1つのロボットだけが販売されることになってしまいます。

誰もがそのロボットを使用するため誰もが負けませんが、誰も勝てません。

テクニカル分析は将来を予測することはできませんと言いました。

ではテクニカル分析は役に立たないのでしょうか。

それは間違いです。

テクニカル分析はトレードにおける最も便利なツールです。

トレードで利益を上げるためには将来を予測する必要はありません。

トレードとはそういうものではありません。

テクニカル分析は市場で何が起きているかを理解するためのものです。

テクニカル分析は現在の価格の過去の動きとの関係を理解し定量化することに役立ちます。

そして投資家たちがその瞬間に何をしているかを示しています。

これがあれば利益を出すためには十分です。

なぜならトレードとは現在の市場の観点を理解し、確率の高いシグナルを見極めることだからです。

高い確率と予測することとは違います。

適切なリスク管理やリスクリワードレシオ、正しいトレードシステムを使用し、正しいマインドを持つのです。

テクニカル分析をトレードシステム、トレード心理学、リスクマネージメントなどのツール
と組み合わせて使うことでトレードの損失を小さくし利益を大きくすることができます。

利益と損失が同じ金額かもしれませんが、勝つ回数が負ける回数より多くなるでしょう。

これがトレードの本質です。

テクニカル分析のトレードにおける役割は適切なシグナルや確率の高いシナリオ、良いエントリーポイントとエグジットポイントを見分けます。

テクニカル分析の原則について

テクニカル分析を行う際それを最大に活用するために必要な基本的な原則についてお話ししましょう。

テクニカル分析は複雑に見えますがそんなことはありません。

すべてのテクニカル分析とテクニカルアナリストとすべてのトレーダーは将来を予測するスーパーシステムを見つけるためにこのステージから始めます。

テクニカル分析はシンプルに行うことを考えてみるべきです。

シンプルだからと言って間違った結論を与えるということにはなりません。

たくさんのツールやインジケーターを使用すれば理解するのが難しく混乱してしまいます。

売買シグナルと良いセットアップは分析の複雑さと関係はありません。

これは2つ目のポイントを導き出します。

テクニカル分析は価格についてのものです。

価格が鍵です。

もしも価格から注意をそらすテクニカル分析があるとします。

それは何か間違ったことをしているということです。

すべてのインジケーターは実際の価格から描かれています。

インジケーターは価格を注視し理解する魔法の杖ではありません。

書籍やセミナーではたくさんのインジケーターを使用すべきで、そのインジケーターが示すシグナルは矛盾しないかのように言われています。

ですがあるインジケーターが別のインジケーターを支持する必要はありません。

ローソク足を見れば自分で判断できるはずです。

3番目のポイントです。

複数のインジケーターを使用する必要はありません。

5つのオシレーターを使っているとします。

なぜそうしているかは知りませんがシグナルの設定をいじってみるとそれら5つのすべてが同じシグナルを送るようになるはずです。

インジケーターはある目的のために使われます。

オシレーターはレンジ相場のシグナルを得るために使われます。

トレンド相場では1つか2つのトレンドインジケーターを使います。

しかし同じタイプのインジケーターをたくさん使っても良い結果は得られません。

テクニカル分析には同じことをする多くのツールがあります。

何かをするための方法が1つであるわけではありません。

フィボナッチリトレースメントだけがリトレースメントをトレードするために必要なわけではありません。

移動平均線だけを使用してトレンド相場をトレードするわけでもありません。

すべてのツールを使用する必要はありません。

自分のトレードシステムにあった1つだけを使えば良いのです。

そうすればより成功できるでしょう。

このことは次のポイントにも関係があります。

インジケーターのパラメーターは自分が使用しているものを使いましょう。

本に書かれているものは使ってはいけません。

インジケーターにはデフォルトの設定があり私はそれを使用しています。

インジケーターのパラメーターを触るとデフォルト以外のパラメーターは、ある特定の場合にデフォルトのパラメーターよりも良いことに気が付くはずです。

次の重要な原則はテクニカル分析は正しい状況で使う必要があるということです。

まず初めに、市場の一般的な高レベルの動きを見分けましょう。

チャートのダブルトップを見つけたとします。

それがトレンドの終わりでなければダブルトップは反転のサインにはなりません。

ボラティリティの低いマーケットでハンマーのローソク足が出たとしても同じです。

これらは強い反転のサインではありません。

状況に注意しましょう。

これは非常に重要です。

ローソク足とその値動きは特に重要です。

ただのランダムな価格のパターンでトレードしてはいけません。

最後に処理しきれないほどの通貨ペアを見ないことと、処理しきれないほどのタイムフレームを見ないこと、見きれないほどのモニターを見ないこと、理解しきれないテクニカル情報を見ないこと。

これらのことにより他の重要なことを見逃してしまいます。

トレードシステムやリスクマネージメント、トレード心理学などです。

テクニカル分析はシンプルを保ちましょう。

シンプルであることは悪いことではありません。

これらはテクニカル分析を使うための正しいマインドセットのための理論でした。

テクニカル分析に使うツール

それではテクニカル分析を行う際に使うツールを見ていきましょう。

まず初めに最も重要なテクニカル分析です。

プライスアクションとローソク足です。

テクニカルアナリストはローソク足を見て特定のパターンを見つけ、その後の値動きを予測します。

投資家たちがどう考えているかを理解する必要があります。

例えばローソク足が一気に上昇し、多くの人がロングをしました。

しかし1時間経つ前にショートに転じたとします。

これは市場は上昇しようとしたものの参加者がすぐにショートに転じたので失敗したことに
なります。

これがローソク足分析です。

次にチャートタイプについてお話ししたいと思います。

通常ローソク足を使いますがタイムフレームも使います。

これはとても重要です。

それぞれのタイムレームはそれぞれのトレンドバーが示している時間を表しています。

取引頻度に応じて適切なタイムフレームを使用することができます。

もう1つ非常に重要なチャートタイプがティックチャートです。

ティックチャートではそれぞれのトレンドバーは特定のティック数を表し時間を表すものではなくなります。

チャートタイプとプライスアクションについてでした。

次にサポートとレジスタンスライン、トレンドラインについてです。

これらは非常に重要なツールでありこれらのツールのみを使用する非常に成功したトレーダーがいます。

これらのツールの良いところは、全く送れないということです。

インジケーターはたいてい遅れますが、トレンドラインは遅れません。

トレンドラインは、トレンドを確認するためのもので、サポートとレジスタンスは水平線を引きます。

サポートとレジスタンストレードについては以上でテクニカル分析の1つです。

最も一般的なフィボナッチツールであるフィボナッチリトレースメントがあります。
トレンドのリトレースメントを見分けるために使います。

フィボナッチエクスパンションツールもあります。

フィボナッチの拡張はエリオット波動理論に関係しています。

エリオット波動の次の波の動きを狙うというものです。

その他にそれほど有名ではないフィボナッチツールもあります。

アンドリューズ・ピッチフォークと呼ばれる中央線を使用するものです。

次のツールはインジケーターです。

トレンドインジケーターがあります。

トレンドインジケーターはトレンドを見極めるために役立ちます。

オシレーターはマーケットにトレンドがなくトレンドシグナルがないときに使います。

ボラティリティインジケーターはマーケットのボラティリティを理解するのに使います。

ボラティリティはすべての種類のマーケットの動きにとって重要です。

ボリュームインジケーターはティックボリュームを表示します。

ティックボリュームは値動きを確認するのに重要です。

ボリュームが大きくなればブレイクアウトの可能性も高まります。

最後にツールのないテクニカル分析についてお話ししましょう。

それぞれのボラティリティに基づいて通貨ペアを選択した場合ツールなしで行われていてもそれはテクニカル分析です。

特定の取引時間によりボラティリティは高かったり低かったりするのでトレードをする時間を選びますがこれもテクニカル分析です。