今回はストキャスティクスについて解説します。

ストキャスティクスは市場の勢いを測定するインジケーターです。

価格の勢いは価格の変化率であり、通常価格が逆転する前に勢いが変化するためストキャスティクスはダイバージェンスを測定するのに役立ちます。

ストキャスティクスはオシレーターでもなります。

以前の高値から安値の範囲と比較した価格を表示するため、売られ過ぎ買われ過ぎの領域を識別するのに役立ちます。

ストキャスティクスは2本のラインをプロットします。

最初のラインは%Kラインと呼ばれ、2番目の%Dラインと呼ばれます。

%Kラインの式は、(終値-安値)/(高値-安値)x100です。

インジケーターのデフォルトの値は14期間ですがトレードシステムに応じて最適な設定にする必要があります。

%Dは%Kの移動平均線となります。

このインジケーターをプロットするとレベル50を中心に振動していることがわかります。

最小値は0、最大値は100です。

レベル20以下では売られ過ぎ、レベル80以上では買われ過ぎと見なされます。

緑のラインが%K、赤のラインが%Dです。

レンジ及びトレンドでインジケーターを使用する方法を見てみましょう。


ストキャスティクスから得られる最初の最も明白なシグナルは、買われ過ぎ売られ過ぎの領域を識別することです。

ただし、これら全てのシグナルをランダムにトレードすることはできません。

コンテキストを理解してトレードする必要があります。

価格がより低い安値またはより高い高値を行っているかどうかを確認する必要があります。

このインジケーターはストップロスを置く方法を提供しないので、リスクリワードレシを使用します。

ただし市場がトレンドになっていることを確認した場合、トレンドの方向に沿ったシグナルのみを取得する必要があります。

ストキャスティクスを使用するもう一つの方法はあまり有名ではありませんが、周期の異なる2つのオシレーターをプロットすることです。

オシレーターの1つはトレンドの一般的な方向を示し、もう1つのオシレーターはシグナルのエントリーに使用します。


ここではもう1つのストキャスティクスをプロットします。

これは高期間のものを使用します。

%Kを150に設定し%Dを75に設定、%Kは非表示にし、レベル50にラインを引きます。

150期間を表示することによってトレンドの全体的な方向性を把握します。

もう1つのインジケーターはシグナルのエントリーにします。

例えばここでは下のインジケーターが50のラインより上にあることがわかります。

これは方向がロングであることを意味します。

上のインジケーターでロングのシグナルか取得しません。

ショートの場合は下のインジケーターが50を下回っているときにショートのシグナルでトレードをします。

したがってこれはトレンドを特定するのが難しい人にとっては素晴らしいトレードシステムとなります。

ストキャスティクスを使用する最後の方法は、最も一般的な方法であるダイバージェンスを見つける方法です。

ダイバージェンスは価格が特定の方向に向かっていて、特定の勾配を持っている場合に発生します。


例えばここでは価格は上昇勾配ですが、インジケーターは反対の勾配を持っています。

同じレベルではありますが、インジケーターは低くなり始めているので、ショートになるのが理にかなっています。

ダイバージェンスは転換に使用されるため、トレンドの後に見つけることが出来ます。


またここでもダーバージェンスが発生しているためここではロングとなります。