今回は最も人気のあるインジケーターの1つであるMACDについて解説します。
MACDはトレードシグナルを提供するモメンタムオシレーターですが、上限下限がないため買われ過ぎ売られ過ぎの領域は提供しません。
MACDでは2本のラインとヒストグラムがプロットされていることがわかります。
青いラインはMACDラインです。
MACDラインは2つのインジケーターを差し引くことで計算されています。
MACDは26、12でプロットしているのでこの期間のEMAをプロットしてみます。
この青の移動平均線から黄色の移動平均線を引いたものがMACDの値になります。
したがって移動平均線の距離が大きくなるとMACDは低くなります。
MACDの赤いラインはシグナルラインです。
シグナルラインは、MACDラインの移動平均線です。
このシグナルラインを使用して売買シグナルを取得します。
ここでのヒストグラムはシグナルラインとMACDラインの間の距離を表しています。
それではMACDを使用してトレードする方法について説明します。
MACDを使用する最初の最も有名な方法はクロスオーバーでトレードすることです。
クロスオーバーとはシグナルラインがMACDラインと交差するときです。
クロスオーバーでうまくトレードするには、何らかのコンテキストでクロスオーバーをトレードする必要があります。
全てのクロスオーバーでトレードすると多くの失敗があり、それほど単純ではありません。
MACDはテクニカル分析を行なった後にシグナルを見ます。
トレンドが発生していることがわかっている場合シグナルを取得します。
この場合下降トレンドであることがわかるのでショートのシグナルでトレードします。
MACDでトレードする次の方法は、インジケーターのメインラインであるMACDラインのレベルが0を超えたときです。
これはトレンドトレードに特に役立ち、トレンドがいつ終了するかを理解するのにも役立ちます。
ここではMACDラインが0を割って下降しています。
このクロスをよく見るために下に別のMACDラインをヒストグラムとしてプロットしています。
このMACDが0を切ったところでトレンドが終わっているのが確認することが出来ます。
MACDを使用する3番目の方法は、異なるパラメータを使用して2つのMACDをプロットします。
1つはトレンドの全体的な方向性を示し、もう一方はトレードシグナルを示します。
このようにして常にトレンドでトレードしていることがわかり、間違ったシグナルを除外することが出来ます。
トレンドを確認するパラメータは200期間の移動平均と100期間の移動平均の違いをプロットします。
そのためこのMACDでは0を超えると上昇トレンドにあることになります。
MACDが0未満の場合は下降トレンドとなります。
この場合下のMACDのトレンドを確認し、上のMACDで同じ方向のシグナルのみを取得すればトレードの精度は上がります。
次にMACDをトレードで使用する最後の方法として非常に人気のある方法について説明します。
MACDはダイバージェンスを示す優れたインジケーターです。
価格に特定の傾きがあるが、インジケーターでは別の傾きを示しているときダイバージェンスが発生します。
このように価格は下がっていますが、ヒストグラムは上昇しています。
これはダイバージェンスが発生していてトレンドが終了する予兆であり、クロスオーバーの前にトレンドが終了することが予測できます。