今回は最も簡単で、そして同時にいつでも使える重要な技術的なツール、ロウソク足について解説します。
どのように正確にローソク足を見るのか、上がったり下がったりするのは正確に何を意味するのか、そして基本的なローソク足の構成とパターンについてお話しします。
ローソク足を使って、取引で使用するいくつかの原則をお教えします。
ローソク足のタイプについて
ローソク足は3種類あります。
上がっているローソク足。これは為替レートが上昇していることを意味しています。
下がっているローソク足。これは為替レートが低下していることを意味しています。
ローソク足は2つの部分から構成されています。
1つ目は四角い部分をボディーと呼びます。
2つ目は本体の上部と下部から延びている線をヒゲと呼びます。
上昇しているローソク足は、ボディーの底部は始値を意味します。
ボディーの上部は、終値を意味します。
ヒゲの2つは最低価格と最高価格を意味します。
下降しているローソク足では、ボディーの上部が始値で、底部が終値となります。
そして、3つ目のローソク足のタイプは、終値と始値が同じ価格でクローズされたもので、これを寄引同時線と呼び、その価格で始まり、その価格で終わったことを意味します。
ローソク足のトレードの原則
最初の原則は、ローソク足は取引されているタイムフレームが長いほど信用性が高いということです。
その理由は、タイムフレームが長いほどより多くのボリュームと注文が市場に注ぎ、より多くのお金が移動するからです。
次の重要な原則は、常にコンテキストを考えながらローソク足を取引するべきであるということです。
チャート上の様々なパターンをランダムに識別したり、ランダムに取引が出来ないことを意味します。
ローソク足の対局は通常反転などを推測するために、他の技術的なツールと組み合わせて使用することになっています。
ですので他のツールとコンテキストを見ながらする必要があります。
次のローソク足の原則は、非常に細かいストップロスを置くことができることです。
取引でどこで間違ったかを正確に推測することが出来ます。
次の原則は、それが素晴らしい買いシグナルであるということです。
それはトレンドで反転やフィボナッチ・リトレースメントを推測します。
しかし、それらは特定の取引を終了するための売りシグナルを提供してくれません。
ですから、ローソク足ではない他のルールや、ツールを使って終了するべきです。
もう一つの重要な原則は、通常1つだけのローソク足だけで取引することはできません。
取引をする前に、もう1つのローソク足の確認が出来るのを待つべきです。
例えば、ハンマーが上に見えて反転を見たい場合、実際にその次のローソク足がハンマーの下に来たときに取引をするべきです。
次にローソク足はスキャルピングで最も広く使われています。
スキャルピングをする人たちは、ローソク足の上部を取得するということをしています。
それは反転を示すために非常に便利であり、フィボナッチ・リトレースメントの範囲またはトレンドのいずれかも推測できます。
これらはローソク足の取引で最も一般的な方法です。
ローソク足についての最後の原則は、特定のパターンや特定のローソク足の構成、そして個々のローソク足を見ますが、市場では絶対に完璧はないということを覚えておいてください。
完璧なパターンや構成は存在しません。
ローソク足を全体的にどう価格が変動しているかを理解しながら見るべきです。
ローソク足の構成について
まずトレンドラインを描きました。
トレンドラインを描いた理由は、ローソク足の大局は他のツールと組み合わせながら、常にコンテキストで見なければならないからです。
ランダムにローソク足を見つけようとしたりトレードをしようとしないでください。
最も重要なローソク足はハンマーです。
赤枠の左のローソク足がハンマーです。
ハンマーが何を意味しているかはとても簡単に理解できます。
これは市場が一定の方向に変動しようとしたが、すごい速度で反対方向に変動したため完全に失敗しました。
このハンマーでは市場はショートに行くことを試みたが失敗し、すぐに再びロングになりました。
ここで重要なことはこのハンマーがトレンドラインの上にあることです。
これがコンテキストの大局なのです。
チャートで見るすべてのハンマーをランダムに取引するべきではありません。
ハンマーの横のローソク足は丸坊主と呼ばれるものです。
このローソク足は他のローソク足に比べて巨大なボディーがあるということです。
大きなボディとヒゲが全くないこのローソク足も理解することが非常に簡単です。
これは市場が正確にどの方向に変動するのかを表す明確なメッセージです。
なぜならこれは最高価格でクローズしています。
誰もがロングに行った、ただそれだけです。
ロングに行き価格が停止しました。
このローソク足は通常ブレイクアウトで取引されていて、この種のローソク足の後にトレンドを予期することができます。
なぜならどこに行くことになっているか市場は確実に確信しています。
これら2つのローソク足を見てその場合ロングに入ることになります。
先にお話しした通り1つだけのローソク足だけで取引はしません。
ローソク足の後を確認してから取引を行います。
このトレンドライン上のハンマーがトレードを始める参照のポイントとなり、トレンドが継続する可能性があると考えられます。
そして次の大きなローソク足が確証できるローソク足になります。
ここでロングに入る場合はハンマーの下にストップロスを置きます。
もし価格がハンマーを下回る場合は反転がないということです。
トレンドには続きがなくどの箇所で間違えたかを正確に知ることが出来ます。
利食いはリスクリワードレシオを2:1のリスクとした場合、ハンマーの下においたストップロスの2倍の数値を利食いのポイントに置きます。
ここではうまくトレードすることが出来ました。
さらにチャートを進めると赤枠で示しているところで複数のハンマーが形成されていることも見えます。
これはもう一度反転が起こっているということです。
そして一番右のローソク足が確証となりショートをすることが出来ます。
青枠のものは逆ハンマーと呼ばれているものです。
これは上昇トレンドが終わったことを確認することが出来ます。
黄枠のところには寄引同時線のローソク足があります。
通常このローソク足は信頼性の高いシグナルの構成ではありません。
ここではマーケットが停滞していることが確認できます。
複数のローソク足の構成について
今回の構成は明けの明星と呼ばれるものです。
明けの明星は3つのローソク足で構成されていて下降トレンドからの反転を意味します。
上昇トレンドからの反転は宵の明星と呼ばれています。
ここではオシレーターのインジケーターを入れています。
このオシレーターではどこで買われすぎているのか、そして売られすぎているのかを確認することが出来ます。
市場が売られ過ぎの領域か、買われ過ぎの領域になるとき、それをエントリーするシグナルとみなし、構成を探し始めます。
ここにある明けの明星をシグナルとしましょう。
オシレーターが売られ過ぎの領域にあるとこがわかります。
そしてここからロングの箇所を探します。
ここでは意図的に完璧ではない明けの明星を見つけました。
その理由はローソク足の構成が完璧であることは非常に稀だからです。
明けの明星はトレンドの方向に向かっている強力なローソク足から作られます。
そして通常はハンマーか逆ハンマーまたは寄引同時線があり、次のローソク足は別の方向を向いた強力なローソク足です。
これは非常に高い可能性で反転があり、その理由はとても明確です。
左のローソク足は市場が下がって行くことが確かにわかっていることを示します。
次のローソク足はどこに行く事になっているかわからない状態を示しています。
そして強い上向きの変動があります。
ですのでこれは変動の中すでに売られ過ぎている領域で起きます。
そういうわけでロングに入るには非常に良い方法です。
この場合ハンマーの最も低いところでストップロスを置き、ストップロスの2倍のところに利食いを置けばトレードはうまくいくと言えるでしょう。
その他にもローソク足の構成はたくさんありますが、技術的な分析はシンプルであるべきです。
ローソク足が4,5個ある構成は起こる確率がとても低く、同じパターンを見つけることは非常に難しく、実際にとてもシンプルなローソク足を見るより重要ではありません。
何が重要かというと、チャート上で探すとき、前後関係を無視せず、コンテキストでローソク足を見るという事です。