11日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、日米金利差拡大への思惑から円売り・ドル買いが優勢となり、113.41円まで続伸した。ユーロ円も131.23円まで続伸した。ユーロドルは1.1549ドルまで軟調に推移した。
本日の東京外国為替市場のドル円は、WTI原油先物価格が80ドル台に乗せてきていることで、底堅い展開が予想される。原油価格の上昇を受けて、原油価格上昇に脆弱な日本への売り圧力、円売り、日本株売り、日本国債売りが強まる可能性が高まりつつある。
WTI原油先物価格は、4日のOPECプラスで増産幅の拡大が見送られたことで、昨日は
2014年以来となる82ドル台まで上昇した。コロナ禍による景気後退から回復基調にある世界経済が原油価格高騰に襲われた場合、スタグフレーション(景気減速+インフレ高進)に陥る可能性が高まることで、警戒感が高まりつつある。先週は、グランホルム米エネルギー長官が「米国産原油の輸出禁止措置が価格抑制のための潜在的な手段、戦略石油備蓄(SPR)の利用も検討している」と述べ、昨日は、ホワイトハウスが産油国に対する一段の対応要請を支持する立場を表明しており、関連ヘッドラインに要警戒となる。
ドル円の上値を抑える要因としては、中国恒大集団のクロスデフォルトの可能性がある。本日は、中国恒大集団の利払い(1億4800万ドル)の期日となっており、先月末と同様に不履行となる可能性が警戒されている。中国恒大集団は、9月23日のドル建て社債の利息8350万ドルと29日の利息4750万ドルの合計1億3100万ドルを履行しなかったことで、期日から30日間の猶予期間に入っている。10月4日には、中国恒大集団が保証していたドル建て債2億6000万ドルが償還されず、猶予期間が無かったことで、クロスデフォルト(一つの債務がデフォルトとなった場合、他の債務もデフォルトとみなされること)の可能性が警戒されつつある。
ドル円のオーダー状況は、上値には、113.50円と114.00円にドル売りオーダーが控えている。下値には、113.00円に14日と15日のNYカットオプション、112.50円割れにはストップロスが控えている。
