海外市場でドル円は、米10年債利回りが一時1.6443%前後と5月20日以来約5カ月ぶりの高水準を付けると円売り・ドル買いが優勢になり一時114.40円まで値を上げた。
ユーロドルは、ユーロポンドやユーロ豪ドルなどユーロクロスの下落につれた売りが出て1.1630ドル付近まで下押しした。
本日の東京時間のドル円は、年初来高値を狙いにいく展開となるか。ここ数日のドル円の値動きを見ていると、東京時間は東京仲値までは買いが入り、仲値後は本邦実需勢をはじめとした売りが優勢で頭を抑えられる傾向にある。本日は5・10日(ゴトー日)ということもあり、東京仲値にかけては通常よりも大きなフローが予想され、仲値前後は神経質な動きになりそうだ。通常ならばこの数日と同じように、仲値後は上値が重くなるのだろうが、下押しの弱さをみると下値は限られそうだ。むしろ、下値の堅さを確かめると、15日につけた年初来高値114.46円や節目の114.50円を狙いにいく局面がありそうだ。
ドル円同様に下押しが限られているのが、原油先物価格だ。昨日のWTI原油先物11月限は一時81ドル後半まで値を下げたが、引けにかけては再び上昇し、4日続伸して引けている。英国、ユーロ圏、中国だけでなく様々な国でエネルギー不足が深刻になりつつあり、エネルギー価格の上昇によるインフレ懸念が高まっている。ただし、米国の戦略石油備蓄(SPR)の放出や、急遽石油輸出国機構(OPEC)プラスが増産などについての会合を決定すれば、一時的に価格の上昇が抑えられる可能性はある。その場合は相場が急転する可能性もあることで、SPR放出やOPECに関するヘッドラインには要注意となりそうだ。
他のリスク要因としては、あまり市場では大きく取り上げていないがパウエルFRB議長が最大500万ドル相当の株式を売却したことにより、再任されないリスクには注意を払いたい。また、中国恒大集団のデフォルト(債務不履行)リスクも常に要警戒となる。
ドル円以外では、東京時間は豪ドルとNZドルが市場を引っ張っていることに注目。原油高騰でコモディティ価格も大きく動いているが、豪ドルは資源国通貨なこともあり、最近は取引額が上昇している。昨日も豪ドルは対ドルだけでなく、対ユーロや対円などのクロス取引でも大きく値を上げている。豪ドルは本日も東京時間では動きを先導する可能性もあり注目したい。
