海外市場でドル円は、アジア時間に一時114.70円と約3年11カ月ぶりの高値を付けた反動で、ポジション調整目的の売りが優勢となり一時114.08円と日通し安値を更新した。ただ、低調な米20年債入札を受けて米長期金利が上昇に転じるとドル円にも買い戻しが入り、114.36円付近まで下げ幅を縮めた。

 ユーロドルは、ユーロポンドやユーロ豪ドルなどユーロクロスの下落につれた売りが出て1.1630ドル付近まで下押しした。


 本日の東京時間のドル円は、上値トライの可能性を孕みつつも引き続き114円台でもみ合いか。昨日は東京時間早朝からドル円は上値を攻めて、2017年11月以来の水準まで上昇した。仲値前にも買われ、タイミング的に市場のポジションが傾き過ぎたことで、上値を大きく広げることができなかった。本日も上値トライのタイミングが重要になるだろうが、米金利が依然として上昇傾向をたどり、原油先物も約7年ぶりの高水準を記録していることで、ドル円は底堅い動きを見せそうだ。


 ドル円の上値を抑えるのは、米連邦準備理事会(FRB)の人事をめぐり混迷を深めそうなことや、中国を中心とした世界的な成長停止のリスクなどがあげられる。今週末から11月2-3日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を前にブラックアウト期間に入ることで、FRBの人事についても一旦は硬直化されるだろうが、パウエルFRB議長の再任問題を含めバイデン政権と民主党議員の間で水面下の話し合いが行われる可能性もあるだろう。また、115円にかけては本邦実需勢を含め売りオーダーが散見されていることで、年初来高値を超えた場合でも115.00円の節目を超えない限りは緩やかなペースの上昇に抑えられそうだ。


 ドル円以外では、東京時間は本日も豪ドルが市場を牽引するか。昨日、中国政府が石炭高騰を抑制する方針を示したことで、一時石炭先物や鉄鋼先物は下落したが豪ドルの堅調地合いは維持された。人為的な介入では原油をはじめエネルギー不足は補えず、コモディティ価格の上昇抑制も難しく、根本的な解決ができない限り豪ドルやランドを中心としたコモディティ通貨は買い意欲が引きそうもない。


 欧州入り後はトルコ中銀の政策金利発表が注目を集める。トルコリラは、昨日は調整が入ったが、今週に入り対ドルでは過去最安値を更新し続けている。本日も中銀の結果次第でボラタイルに動きそうだ。