12日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米金利の先高観を背景に113.79円まで続伸した。ユーロドルは、欧州時間発表の10月独ZEW景況感指数が予想を下回ったことや米金利の先高観を背景に1.1524ドルまで下落した。ユーロ円は131.28円まで堅調に推移した。


 本日の東京外国為替市場のドル円は、WTI原油先物価格が80ドル台で高止まりしていることで、原油価格上昇に脆弱な日本売り(円売り、日本株売り)継続で底堅い展開が予想される。しかしながら、今夜は9月米消費者物価指数(CPI)や米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(9月21日−22日分)の発表を控えていること、そして次期正副FRB議長指名の可能性があることで、ドル買い持ちポジションの利食い売りで上値は限定的となりそうだ。


 本日、タカ派のクォールズFRB副議長が任期満了となることで、次期FRB副議長の人選が注目だ。さらに、倫理規定違反で辞任したタカ派のカプラン米ダラス連銀総裁やローゼングレン米ボストン連銀総裁、そして倫理規定違反を指摘されているタカ派のクラリダFRB副議長に対する監督責任により、パウエルFRB議長も来年2月の任期満了で辞任する可能性が高まっており、次期正副FRB議長が指名される可能性が警戒されている。


 トランプ第45代米大統領がパウエルFRB理事を第16代FRB議長に指名する、と報じられたのは2017年10月19日だった。第17代FRB議長としては、イエレン米財務長官が第15代FRB議長時代に隣部屋同士で仲良くしていたハト派のブレイナードFRB理事の名前が挙がっている。11月の米連邦公開市場委員会(FOMC)でのテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始を示唆しているパウエルFRB議長や3名のタカ派メンバーがいなくなり、筋金入りのハト派であるブレイナード第17代FRB議長が誕生した場合、2022年の利上げの可能性がやや低下することになる。


 ドル円の上値を抑える要因としては、中国恒大集団のクロスデフォルトの可能性や中国大手不動産会社のデフォルト(債務不履行)への警戒感が挙げられることで、関連ヘッドラインに要警戒となる。


 ドル円のオーダー状況は、上値には、113.80円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買い、114.00円にドル売りオーダー、超えるとストップロス買いが控えている。下値には、113.00円にドル買いオーダーと13日、14日、15日のNYカットオプション、112.80円にはドル買いオーダーが控えている。