米連邦議会の下院は、12月3日までの連邦政府の資金を手当する暫定予算案を賛成254、反対175で可決し、バイデン大統領の署名により成立することで、米政府機関の閉鎖は回避された。今後は、インフラ投資法案と連邦債務上限の引き上げ、2022年12月までの適用停止を巡る共和党と民主党との駆け引きを見極めていくことになる。
8月の個人消費支出(PCE)価格指数は、5月が前年比+4.0%、6月が前年比+4.0%、そして7月は前年比+4.2%と上昇基調にあり、8月も上昇するのか、それともパウエルFRB議長の見解「インフレ高進は一時的」を裏付けることになるのか要注目となる。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の金利予測分布図(ドット・チャート)は、2022年の利上げ予想が9名いたが、タカ派のローゼングレン米ボストン連銀総裁とカプラン米ダラス連銀総裁が倫理規定違反により辞任し、クラリダFRB副議長とクオールズFRB副議長も任期満了となることで、2022年の利上げを予想するタカ派は5名に減ることになる。インフレ高進が一時的だった場合、テーパリング(資産購入の段階的縮小)開始時期が先送りされる可能性が高まることになる。
9月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数の予想は59.6で、8月の59.9からの低下が見込まれている。9月の雇用統計を見極める意味で、雇用指数が8月の49.0から改善しているのか否かに要注目となる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、2019年4月24日の高値の112.40円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、一目・転換線と基準線の110.60円。
