本日のNY為替市場のドル円は、米国9月の鉱工業生産指数や設備稼働率を見極めながら、原油価格や米10年債利回りの動向を注視していく展開となる。
9月米鉱工業生産指数の予想は前月比+0.2%、設備稼働率の予想は76.5%となっており、原油価格が上昇基調にあることでネガティブサプライズに要警戒となる。
原油価格の高騰を受けて、スタグフレーションへの警戒感が高まりつつあることで、バイデン米政権が米戦略石油備蓄(SPR)の放出や原油禁輸などで原油高騰を抑制する可能性に要警戒となる。
また、米財務省は例年10月中旬頃に議会に対して為替報告書を提出しており、米国と中国や日本との貿易不均衡が拡大していることで、財務省の見解に要注目となる。米国と中国は、今月から第1段階通商合意の履行状況の検証と一部の未解決問題についての協議を開始している。イエレン米財務長官は、為替管理を止めない中国を念頭に「貿易面での優位性を得るため人為的に通貨価値を操作する他国のいかなる試みにも反対する」と述べている。
4年前の2017年10月19日に、トランプ第45代米大統領がパウエルFRB理事を次期FRB議長の指名に傾いた、と報じられたことで、今年も、パウエルFRB議長が続投なのか、それともブレイナードFRB理事が指名されるのか、要注目となる。
イングランド銀行の利上げ観測が高まりつつある中で、ハト派のカンリフ英中銀(BOE)副総裁の講演に要注目か。カンリフBOE副総裁は先日「インフレ率の上昇が行動を起こすべき持続的なものであるかを見極める必要」と述べており、サプライズとしては利上げに前向きな見解を述べた場合となる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値の目処(めど)は、2017年11月6日の高値の114.73円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値の目処(めど)は、10月15日の安値の113.65円。
