23日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、米長期金利の指標である米10年債利回りが1.68%台まで上昇したことで115.19円まで上値を伸ばした。ユーロ円も米株式市場でダウ平均やS&P500種株価指数が上昇したことで129.60円までユーロ高・円安となる場面があった。
本日の東京外国為替市場のドル円は、米10年債利回りと原油価格が上昇していることで続伸が予想される。しかし、ニューヨーク市場が明日25日は米感謝祭で休場、26日はブラックフライデーのため閑散取引となることで、上値は限定的か。
バイデン米政権が主導した協調的な戦略石油備蓄(SPR)の放出規模が予想を下回る規模だったことで、NY原油先物1月限は78.50ドルで引けている。原油価格の上昇観測を受けて、インフレ高進が「一時的(transitory)」ではなく、「持続的」となる可能性も、ドル買い・円売り要因となっている。
バイデン米大統領がパウエルFRB議長の続投を決定し、ブレイナードFRB理事を次期FRB副議長に指名し、両者が「インフレとの戦いが最優先事項」と表明したことで、米10年債利回りは1.68%台まで上昇し、ドルは全面高の展開となりつつある。ドル円の高値の目処としては、購買力平価からの乖離幅22%で算出できる。1985年のプラザ合意前の240円台が購買力平価から約22%高、2015年6月の125.86円の時も約22%高だったことで、現状の上値目処は、2016年のトランプ米大統領誕生後の高値118円台となる。
また、実質実効為替レートでは、2015年6月の黒田日銀総裁の発言「ここからさらに実質実効為替レートが円安に振れていくことは普通に考えると、なかなかありそうにない」の時が67.63だった。10月時点では68.71まで低下して、円安値圏でほぼ面合わせし、史上最安値圏を目指している。
本日のドル円のオーダー状況は、115.00円の25日と30日のNYカットオプションを軸にして、上値には、115.20円にドル売りオーダー、115.25円に29日のNYカットオプション、115.30円と115.50円にもドル売りオーダーが控えている。下値には、114.40円にドル買いオーダーが控えている。
なお本日、ニュージーランド準備銀行(RBNZ)が政策金利を0.75%に引き上げることが予想されており、声明での追加利上げへの言及に要注目となる。
