今回はcTraderを利用できるブローカーについて比較していこうと思います。
現在、20以上ある海外FX業者の中でもcTraderを扱っているFXブローカーは、以下の4社しかありません。
項目 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
---|---|---|---|---|
最大レバレッジ | 400倍 | 400倍 | 500倍 | 500倍 |
ロスカットレベル | 20% | 100% | 30% | 80% |
約定力 | 〇 | 〇 | △ | 〇 |
USD/JPY平均スプレッド | 0.3pips | 0.2pips | 0.4pips | 0.3pips |
取引手数料 | $6 | $5 | $9 | $6 |
最低取引量 | 1,000通貨 | |||
初回最低入金額 | $200 | $1,000 | $500 | $200 |
※スペックは、各社ともcTrader用口座の数値です。
cTraderが使える海外FXブローカーをそれぞれ紹介していきます。メリットや特徴はもちろん、注意点やデメリットも素直に書いていきますので是非参考にしてみてください。
安定したトレード環境を提供する「AXIORY」
まず、最初に紹介するのは「AXIORY(アキシオリー)」。
AXIORYは2007年から営業している海外FX業者で、ベリーズの金融ライセンスを取得しています。
金融ライセンス | IFSC(ベリーズ) |
---|---|
取扱い金融商品 | FX、株価指数・商品(資源・エネルギー・金・銀)CFD |
通貨ペアの種類 | 61種類 |
顧客資金の安全性 | 分別管理、破産管財人は第三者の監査機構 |
日本語サポート | 公式サイトは完全日本語対応 |
少額からOKなので初心者にもおすすめ
AXIORYは最低入金額が200ドル(約22,000円)と少額で、また、最低取引量も1,000通貨と低く設定されています。
このため、まとまった資金を持っていない初心者でも始めやすい海外FXブローカーだと言えます。
安全性と日本語サポート力
AXIORYは、「顧客資金」を金融機関に分別管理していますが、会社が破綻した際には、第三者である監査機構が管財人となり顧客資金の全額が返還されることになっています。


顧客資金の分別管理は他の業者でも行われていますが、第三者機関である監査機構が破産管財人となり顧客、顧客資金の全額を返還する旨を明示している海外FXブローカーはあまりありません。
また、AXIORYの公式サイトは、日本語の表記が非常にわかりやすく記載されています。
公式サイトを日本語表記にしているブローカーでも、文法的に間違っている、あるいは、何を書いているのか不明なおかしな文章だらけのブローカーが多々みられます。
その点からみると、海外FXブローカーの中ではAXIORYの日本語対応はトップレベルにあるといってよいでしょう。
AXIORYの欠点
そんなAXIORYの最大の欠点は、ボーナスキャンペーンをやっていないことです。
海外FXといえば、高いレバレッジと豪華なキャンペーンという印象をお持ちの方もいるかと思いますが、Axioryはキャッシュバックやプレゼントキャンペーンは一切行っていません。
そういう意味では、お得に始められる海外FXブローカーではないということを把握しておきましょう。
世界で高い評判を得ている「Tradeview」
2つ目は「Tradeview(トレードビュー)」を紹介します。
Tradeviewは2004年から営業している歴史あるFXブローカーで、顧客に提供するトレード環境の改善・充実に力を入れています。
金融ライセンス | CIMA(ケイマン諸島) |
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取扱い金融商品 | FX、株式、ETF、株式インデックス、資源・貴金属 |
通貨ペアの種類 | 36種類 |
顧客資金の安全性 | 信託保全 |
日本語サポート | 日本人スタッフはいるが、公式サイトが日本語対応不完全 |
スプレッド・取引手数料のコストが安い
Tradeviewの最も大きな特徴は、スプレッド・取引手数料がトップレベルに狭いことです。
USD/JPYの平均スプレッドが0.2pipsで、10万通貨あたりの往復手数料が5ドルを加味しても0.7pips。
さらにcTraderはスキャルピングに優位性がある取引プラットフォームであることから、cTraderと低スプレッド・低取引手数料をセットにトレードを行えば非常に大きなメリットがあるといえるでしょう。
海外FXブローカーの中で唯一、全FXツールが使える
Tradeviewのもう1つの大きな特徴は、cTraderを含めた主要なFXツールに全て対応していることです。

cTrader以外にもMT4、MT5、そしてCurrenexを使うことができ、それぞれ自分に合ったトレードツールで始めることができますね。
Tradeviewの欠点①
そんなTraderviewの欠点は、ロスカット水準が100%だということです。
そもそもTradeviewの最大レバレッジは200倍で、口座資金が多くなければ申請することにより400倍に変更してもらえます。
しかし、一方でロスカット水準は「証拠金維持率100%以下」。
証拠金維持率が100%以下ということは、実質的に200倍または400倍のレバレッジを目一杯使ってのトレードはできないことを意味します。
ですので、ロスカットを回避して安全にトレードを行うためには100倍程度のレバレッジになってしまうと認識しておきましょう。
Tradeviewの欠点②
Tradeviewのもう1つの欠点は、少額で始められないという点です。
冒頭の表でも触れていますよに、TradeViewの初回最低入金額は1,000ドル。
日本円に換算すると約11万円になりますが、少額で始めたい人には少々難しいでしょう。
海外FXの老舗「FXPro」
3つ目は「FxPro(エフエックスプロ)」です。
FxProは、2006年から営業している老舗のFX業者です。
金融ライセンス | CySEC(キプロス)、SCB(バハマ) |
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取扱い金融商品 | FX、先物、指数、株式、金属、エネルギー |
通貨ペアの種類 | 69種類 |
顧客資金の安全性 | 分別管理 |
日本語サポート | 公式サイトは日本語対応、問い合わせは英語対応 |
信頼性が高い
なんといってもFxProはその長い運営実績と金融ライセンスがあるので、信頼性はピカイチです。
特に世界4地域の金融ライセンスを取得しており、日本人に対応するライセンスは「CySEC(キプロス)」と「SCB(バハマ)」ですが、その他に以下のライセンスも保有しています。
- FCA(英国)
- FSB(南アフリカ)
- DFSA(ドバイ)
この中ではFCA(英国)の金融ライセンスは取得難易度が高いといわれており、この両方を取得しているFxProの信頼性は高いといえます。
FxProの欠点
FxProの欠点は、並レベルのスペックでしょう。
つまりはこれといって目立った特徴もないので、可もなく不可もなくといったブローカーなのです。
ただスプレッドは他のcTraderが扱えるブローカーと比較するとやや広く、USD/JPYの平均スプレッドは0.4pips。
これに往復手数料として9ドルかかりますので、実質のスプレッドは1.3pipsとなってしまうのです。
cTraderは、取引手数料こそかかるもののスプレッドが狭いことが大きなメリットですが、FxProではcTraderのせっかくのメリットがあまり生かされていないといえるでしょう。
オーストラリアで最も人気のある「IC Markets」
最後は、「IC Markets(アイシーマーケッツ)」を紹介します。
IC Marketsはオーストラリアで最も人気があるFXブローカーで、過去に日本市場から1度撤退して再び営業を始めた経緯があります。
金融ライセンス | ASIC(オーストラリア) |
---|---|
取扱い金融商品 | FX、CFD |
通貨ペアの種類 | 56種類 |
顧客資金の安全性 | 信託保全 |
日本語サポート | 公式サイト・問い合わせともに日本語対応 |
狭いスプレッドと素早い約定
IC Marketsは、インターバンク直結のECN取引のメリットを生かした狭いスプレッドを提供しています。
変動スプレッドのため常に変化しますが、時期によっては0pipsやマイナススプレッドを実現しています。
また、注文・決済はニューヨークおよびロンドンの最新データセンターで処理しており、素早い約定が可能となっています。
IC Marketsの欠点
IC Marketsの欠点は、約定時に滑る可能性があるということです。
IC Marketsは、狭いスプレッドと高速の約定に定評がありますが滑りの発生も報告されています。
約定時に滑ってしまうと、スプレッドが狭くても結果的に不利な価格で売買することになってしまいます。
この約定時の滑りがIC Marketsの弱点といえるでしょう。
さてここまで、cTraderが使える4つの海外FXブローカーについてみてきました。
それでは最後に、まとめとしてこの4つの海外FXブローカーを比較、検証してみましょう。
cTrader対応業者のスプレッド比較
ここでは、cTraderに対応しているブローカーのスプレッドを比較・検証していきます。
スプレッドを比べる場合は、取引手数料も加味した総合的なコストで比較するのが合理的。
ということで、下記のまとめ表は取引手数料も加味したスプレッドで比較してみました。
項目 | ![]() | ![]() | ![]() | ![]() |
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USD/JPY 平均スプレッド | 0.3pips | 0.2pips | 0.4pips | 0.3pips |
取引手数料 | 0.6pips | 0.5pips | 0.9pips | 0.6pips |
1通貨あたりの 総コスト | 0.9pips | 0.7pips | 1.3pips | 0.9pips |
結果を見ると、スプレッドと取引手数料を合算したコストが最も安いのはTradeviewの0.7pips。
次いでAXIORYとIC Marketsの0.9pipsという結果になりました。
この結果を踏まえて、スプレッドで選ぶならTradeviewがおすすめといえるでしょう。
またTradeviewはcTrader以外の取引ツールが豊富なので、自分にあったFXツールを選ぶのも良いですね。
一方、ロスカットレベルと少額投資に対応という意味ではAXIORYも悪くないので、自分のスタイルに応じてTradeViewかAXIORYのどちらかでトレードしてみてはいかがでしょうか。