本日のニューヨーク為替市場も米金利の動向に振らされる展開が続くか。先週は米インフレ加速が確認され、一気に米早期利上げ観測が高まった。「物価上昇は一時的」という金融当局者の「予測」が「願い」に変わってしまったようだ。米短期金利先物は、来年6月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で最低でも25ベーシスポイントの利上げを7割ほど織り込んでいる。金利先高観がどの程度まで強まるかが、ドルがここから上値を試せるかのポイントだろう。
注意すべきはポジションの偏りか。通常は週末に明らかとなる商品先物取引委員会(CFTC) がまとめた先物ポジションの状況は、直近が本日の発表に延期された。そのため手元の数値は、2日時点(2018年12月以来となる円ネットショートまで拡大)のもの。先週前半には112円後半までドル安円高に傾いており、ある程度のポジション調整はあったかもしれない。ただし、その後の動きを見る限りでは再び円ショートが積み上がっていてもおかしくはない。今後もし何らかのきっかけで円高に振れるようだと、溜まった投機筋の円ショートの巻き戻しが意外と急ピッチで進む可能性があることも注意しておきたい。
本日の経済指標は11月米ニューヨーク連銀製造業景気指数(予想:22.0)が発表予定。月初に発表された10月米製造業PMI・改定値は下振れ、同月ISM製造業景気指数も前回値よりはやや弱い結果だったこともあり、ネガティブサプライズには要警戒か。
また英国では、ベイリー英中銀総裁の他、複数の金融政策委員会(MPC)委員の議会証言が予定されている。4日会合では利上げに対し慎重なスタンスを取った英中銀MPCだが、インフレへの警戒感が弱まらないなかで12月会合に向けた見解が注目される。
想定レンジ上限
・ドル円は1日高値114.44円、ポンドドルは先週レンジの半値1.3481ドル。
想定レンジ下限
・ドル円は日足一目均衡表・基準線113.39円、ポンドドルは12日安値1.3353ドル。
