本日のNY為替市場のドル円は、明朝3時に発表される米連邦公開市場委員会(FOMC)声明や3時30分からのパウエルFRB議長の記者会見に注目する展開となる。
FOMCでテーパリング(資産購入の段階的縮小)開始が決定されることは織り込み済みであり、注目ポイントは、テーパリングの終了時期となる。現在1200億ドル(米国債800億ドル+MBS400億ドル)の資産購入が行われているが、テーパリングは、毎月150億ドル(米国債100億ドル+MBS50億ドル)と予想、すなわち8回で終了すると予想されている。
フェデラルファンド(FF)金利先物は来年6月のテーパリング終了と利上げ開始を見込んでいることで、今月11月から来年6月まで8カ月連続でのテーパリングが想定されている。一方で、FOMCが開催されるごとにテーパリングが行われた場合、9月に終了することになる。
パウエルFRB議長は先日、雇用が新型コロナウイルス感染拡大前の水準を下回っている状況を踏まえれば、「利上げは時期尚早であり、その時ではない」と早期利上げ観測を否定しており、利上げ時期には言及しない可能性にも要警戒となる。
市場は、バーナンキ第14代FRB議長の時は、テーパー・タントラム(Taper tantrum)に悩まされたが、パウエル第16代FRB議長には、テーパー・テンターフック(Taper tenterhook)に悩まされている。
また、バイデン米大統領は近日中に次期FRB議長の指名を行う、と述べている。パウエルFRB議長は昨年のニューヨーク株下落前に、投資信託を売却していたことが発覚しており、彼を危険人物と批判しているウォーレン上院議員(民主党)が居座る米上院での承認が難しいことで、ハト派のブレイナードFRB理事などの指名の可能性にも要注目となる。
・想定レンジ上限
ドル円の上値めどは、11月1日の高値の114.44円。その上は10月20日の高値で年初来高値の114.70円。
・想定レンジ下限
ドル円の下値めどは、10月28日安値の113.26円。その下は日足一目均衡表・基準線の112.76円。
