本日のNY為替市場も米金利動向を睨みながらの取引は変わらず。多数の米連邦準備理事会(FRB)高官の講演が予定されており、市場が米金利先高観を更に強めることになるかが注視される。


 講演予定は、NY午前のウィリアムズ米ニューヨーク連銀総裁から始まり、ボウマンFRB理事やメスター米クリーブランド連銀総裁、ウォーラーFRB理事などが続く。午後もデイリー米サンフランシスコ連銀総裁やエバンズ米シカゴ連銀総裁、そしてボスティック米アトランタ連銀総裁の講演が予定されている。


 昨日はブラード米セントルイス連銀総裁が「テーパリングを月額300億ドルに増加すると、2022年第1四半期末に利上げへの扉が開かれる」と述べた。また、ダドリー前NY連銀総裁やラッカー前リッチモンド連銀総裁がFF金利誘導目標は最終的に3%以上になるとの見解を示した。加えてサマーズ元米財務長官は、過度なインフレへの対処に失敗すればトランプ氏が大統領に返り咲く可能性に言及。米金融引き締めに向けて、外堀りが埋まりつつあるようだ。


 ドル円は2017年3月以来の115円台乗せに成功し、上値を伸ばすことができるかが注目だろう。日本時間19時時点では東京時間につけた114.97円を頭に114円後半で上昇が一服。115.00円には厚めの売りが待ち構えているが、115.00-10円超えには損切りオーダーが観測される。


 他、序盤に発表される10月カナダ消費者物価指数(CPI)はカナダドル取引にとっては重要な指標。市場予想は前年比で+4.7%と前回+4.4%から伸び率が加速する見込み。予想通りであれば、2003年以来のインフレ高だ。結果次第では12月会合でカナダ中銀がよりタカ派スタンスに傾くことになるだろう。


想定レンジ上限

・ドル円は2017年3月高値115.51円、ドル/カナダドル(CAD)は日足一目均衡表・雲の下限1.2690CAD。


想定レンジ下限

・ドル円は16日安値114.10円、ドル/カナダドル(CAD)は200日移動平均線1.2471CAD。