NYタイムは、ドル円が米長期金利の低下や中国恒大集団の格下げを受けて下落した値幅をどこまで回復できるか注視することになる。米10年債利回りの低下は1.49%付近で一服。中国恒大の格下げによるリスク回避の円買いも一時的で、ドル円は113.35円を下値に、一時113.50円台へ戻した。このまま昨日安値113.31円を割り込まずに反発できるか見定める状態で、同水準には日足一目均衡表・雲の上限も位置している。
まず、前週分の新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者を見定めることになるが、指標の強弱への反応は限られそう。先週末の11月米雇用統計で非農業部門雇用者数が予想を大幅に下回った際の下落も、同日中に取り戻した。雇用だけを焦点とした動意は強いトレンドにならないだろう。同雇用統計が発表となっていた際にまだ強い懸念材料だった「オミクロン株」への警戒感も、米ファイザーと独ビオンテックが共同開発したワクチンの効果が確認されたとの報道で和らいでいる。欧州中央銀行(ECB)が今月の理事会で限定的・一時的な資産買入(APP)拡大へ動くとの観測報道もあり、対ユーロでドルが底堅く推移することも考えられ、ドル円も戻すことができるか。ただ、クロス円の動きに引っ張られる展開には一応注意が必要。米株価の動きをにらみつつの動きとなる。
