欧州時間に入ると、ドル円は弱含んでいたダウ先物がほぼ横ばいまで戻したこともあり、今月18日以来となる115円台を回復している。本日のNY市場は、本来であれば10−12月期米国内総生産(GDP)速報値や、米連邦準備理事会(FRB)がインフレ指標として最も重要視している10−12月期米個人消費支出(PCE)が注目される。本日も結果が市場予想と大きな乖離があった場合は、それなりに米金利が動き、為替市場も連れるだろう。しかしながら、昨日米連邦公開市場委員会(FOMC)後の、パウエルFRB議長会見で、今後の方向性が鮮明になったことで、今回の経済指標では大きく動意づけるのは難しいかもしれない。
昨日のFOMC後にタカ派と捉えられる会見もあり、ドル円は上値を追いかけたい相場ではあるが、この数週間の米株式市場の地合いの悪さがドル円の重しとなりそうだ。特に懸念されるのは、NY引け後に株式市場の注目度が高いアップル株の決算が発表されること。先週もネットフレックス株は、決算が発表される前だったのにもかかわらず市場が悲観的になり、引け前から下げ幅を広げた。ネットフレックスの決算自体は決して悪い結果ではなかったが、市場は出来上がったネガティブシナリオを崩すことが出来ず、株安の流れが続いた。アップルに対しても同様な流れになるかに注目したい。また、ウクライナ問題など地政学リスクも抱えていることで、欧州通貨やオセアニア通貨などと比較し、円に関しては対ドルで積極的に上値を追うのは、しばらくは難しくなりそうだ。
