2日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、1月ADP全米雇用報告で民間部門の雇用者数が30.1万人減だったことで114.16円まで下落した。ユーロドルは1.1330ドルまで上昇した。ユーロ円は129.47円まで上昇した。

 本日の東京外国為替市場のドル円は、明日4日発表の米1月雇用統計への警戒感が高まっていることや今夜発表される欧州中央銀行(ECB)やイングランド銀行(BOE)の金融政策正常化への警戒感から軟調推移が予想される。

 ニューヨーク市場のドル円は、1月ADP全米雇用報告で民間企業の雇用が、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」感染拡大の影響で30.1万人の減少だったことで、明日発表される米1月雇用統計への警戒感が高まり、114.16円まで下落した。1月の雇用統計での非農業部門雇用者数は11万人程度の増加が予想されており、ADPの民間雇用統計は労働省の雇用統計データと整合性はないものの、警戒感が高まっている。もし、米1月の雇用統計がネガティブサプライズとなった場合、複数の米連邦準備理事会(FRB)高官による利上げに対する慎重な見方が現実味を帯びることになるため、ドル円の買い持ちポジションの手仕舞いに拍車がかかることになる。複数のFRB当局者は、3月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%利上げ、その後のバランスシート縮小開始を示唆しているものの、市場が予想する利上げ幅0.5%や5-7回程度の利上げ回数に関しては、経済動向、インフレ動向次第と慎重な見解に留まっている。

 ドル円のテクニカル分析では、1月28日の高値115.68円から4手連続陰線で下落し、攻防の分岐点である一目均衡表の転換線(過去9日間の高値・安値の中心値)114.58円を下回ったことで、続落の可能性が示唆されている。下値支持線は、一目均衡表の雲(上限114.13円・下限114.03円)となる。

 ドル円の注文状況は、上値には、114.90円に本日のNYカットオプション、115.00円にドル売りオーダーと本日のNYカットオプション、115.10円にドル売りオーダー、115.50円にドル売りオーダーが控えている。下値には、114.10円にドル買いオーダー、割り込むとストップロス売り、114.00円にドル買いオーダーが控えている。

 本日のイングランド銀行金融政策委員会(MPC)では、0.25%の追加利上げが予想されており、短期金融市場は、年内に政策金利を1.25%引き上げ、1.50%にすることを織り込んでいる。また本日の欧州中央銀行(ECB)理事会では、現状の金融政策の維持が予想されている。注目ポイントは、ユーロ圏1月のインフレ率が前年比+5.1%と過去最大の上昇幅となり、短期金融市場が年内に中銀預金金利を0.25ポイント引き上げて、マイナス0.25%にすることを織り込んでいることに対するラガルドECB総裁の反論の可能性となる。