NYタイムも、ウクライナ情勢の緊迫化によるリスク回避が継続するだろう。ロシアは、親ロシア派が掌握するウクライナ東部2地域を、独立国家として承認。「ロシアの行動は国際法違反」と批判されており、戦争の口実を得るための策略。親ロシア派が実効支配する地域へのウクライナ軍からの攻撃を理由に、プーチン大統領は軍の派遣を指示した。

 今夜は、2月米製造業・サービス部門購買担当者景気指数(PMI)速報値や、結果の強弱が株価動向へ影響を与えることも多い米消費者信頼感指数の発表が予定されている。しかし、仮に予想より強い内容となっても、株価などリスク資産のポジティブな反応は限られるだろう。為替もリスク回避の流れを脱することは難しいとみる。逆に、ウクライナ情勢に加えて、経済指標が悪化することになればダブルパンチ。こちらの方向への反応は相応、あるいはそれ以上に進むか。ドル円にとっては、下方リスクを意識しながらの展開が見込まれる。