ドル円は115円前半で小動き。欧米株価指数、米長期金利の上昇を支えに底堅い動きも、全般ドル売りの動きも見られるなか、上値も限られている。


 本日のNYタイムでは主な米経済指標の発表も予定されておらず、引き続きウクライナ関連のヘッドラインに注目する展開となるが、市場もこの材料に疲れ気味。ロシアのウクライナ侵攻への警戒感は残され、神経質な動きも、ウクライナ問題は長期化する可能性もあり、インパクトが大きい材料が出なければ大きな方向感にはつながりにくい。バイデン米大統領はロシアがウクライナ東部の親ロシア地域の独立を承認し軍派遣を命じたことについて「ロシアによるウクライナ侵攻の始まり」とし、米欧英などが対露制裁に踏み切ったが、大きな反応は見られなかった。また、本日はウクライナが全土で非常事態宣言発令を検討していると伝わっている。


 NYタイムでのドル円は115円近辺を中心とした小動きが続きそうだ。ウクライナ絡みの材料ではドルと円が同じ方向に動きやすく、当面ドル円は方向感に欠ける動きが見込まれる。