本日のNY為替市場は、ロシアとウクライナの停戦交渉の成り行きを見極める展開となる。停戦交渉が決裂した場合、本日は、ニューヨーク株式市場の不吉な日柄となっており要警戒となる。
不吉な日柄とは以下となる
・「暗黒の木曜日」の年の1929年9月3日、ニューヨーク株式市場は、381.17ドルで終えて高値圏に到達していた。しかし、55日後の10月28日、ダウ平均は40.58ドル(13.5%)下落した。
・「ブラックマンデー」の年の1987年8月25日、ニューヨーク株式市場は、2722.42ドルで終えて高値圏に到達していた。しかし、55日後の10月19日、ダウ平均は507.99ドル(22.6%)下落した。
・今年2022年は1月4日に36799.65ドルで終えて高値圏に到達した。55日後の本日2月28日、ロシアとウクライナの停戦交渉が決裂した場合、「暗黒の木曜日」と「ブラック・フライデー」の二の舞となる可能性が高まることで、関連ヘッドラインに要警戒となる。
ウクライナとの協議に臨むロシア側の交渉官は「ウクライナとの早期合意を強く希望」と歩み寄りを見せている。
週明け時間外のダウ先物は売り戻しが優勢。先週末に、国際決済ネットワークである国際銀行間通信協会(SWIFT)からロシアを排除することが決定され、こちらが米経済成長の足かせになるとの懸念が高まった。
もっともプーチン露大統領にとっては、SWIFTからの排除は想定内の制裁であり、おそらく、中華人民共和国の人民元国際銀行間決済システム(CIPS:Cross-Border Inter-Bank Payments System)への移行を進めていくことが、習・中国国家主席との間で目論まれていると思われる。
なお本日発表される2月米シカゴ購買部協会景気指数では、物価指数と雇用指数にも要注目となる。