本日のニューヨーク為替市場でドル円は、米連邦準備理事会(FRB)高官の発言をチェックしながら方向感を見極める展開か。またNY午後に予定されている米10年債入札の結果を受けた債券利回り動向にも注意したい。

 日本時間24時30分にはボウマン米連邦準備理事会(FRB)理事、2時にはメスター米クリーブランド連銀総裁の講演が予定されている。メスター総裁は今年の米連邦公開市場委員会(FOMC)投票メンバーであり、先月には「可能な限り早期のバランスシート縮小を望む」と発言していた。明日の1月米消費者物価指数(CPI)の発表を控え、インフレ警戒感を強めるような発言内容であれば、金融引き締めサイクルの強化が意識されてドルの底堅さに繋がるか。

 もっとも、今のところ短期金利の先物市場は冷静さを取り戻しつつあり、「3月FOMCで50ベーシスポイント引き上げ」に対する織り込み度は23%と昨日から縮小している。一方、米債市場では弱気派(利回りは上昇)が勢いを増しているようであり、米10年債利回りの2%は通過点との見方も広がっているようだ。もしポジションが傾き過ぎていた場合、10年債入札の前後で中・長期債に調整の買い戻しが入ってしまう可能性も念頭に置いておきたい。米金利が伸び悩むようであれば、ドルも上値を切り下げざるを得ないだろう。

 他、マックレム・カナダ中銀(BOC)総裁の講演も予定されている。次回のBOC会合は3月3日とFOMCの約2週間前に開催。米国に先んじてカナダが政策金利を動かすのか、そのヒントを探りたい。