本日のニューヨーク為替市場でドル円は、先週末同様に米金利先高観の強まりを意識した値動きが継続か。時間外から大きく値を上げた原油先物の動向にも注意が必要だろう。また、米東部時間11時(日本時間24時)から米英仏独伊の首脳が露ウクライナ戦争について話し合うとされ、その会談の内容も注目される。

 先週末は米金融当局者から金融引き締めペースの加速を支持する発言が相次いだ。本日も、NY序盤にボスティック米アトランタ連銀総裁、昼頃からはパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長の講演が予定されており、金利の先行きに関する見解に市場の関心が集まるだろう。

 本日もタカ派色を強めた発言内容であれば、ドル円は約6年ぶりの120円台が確実に意識されそうだ。一方、FRBのトップが他の当局者よりも先走るとは考えづらく、パウエル議長からは、金利先高への過熱感を落ち着かせるような言葉が出る可能性も頭に入れておきたい。

 時間外のNY原油先物は前週末比で一時5%高近くまで高騰した。ウクライナ侵略を止めないロシアに対し、欧州連合(EU)が原油禁輸措置を検討との報道が上昇圧力を強めた要因か。原油の上げ幅に比べるとドル円の反応は極めて限定されているが、エネルギー価格の高止まりは日本にとってドル需要拡大に繋がるのは確かだ。

 米英仏独伊の首脳会談では、プーチン露大統領にどのような圧力をかけるのか、またウクライナへの軍事支援をどのように強化するのかがポイント。ウクライナとロシアの停戦協議に関しては、両者にとっての落し処が見極めづらく、戦闘の長期化・泥沼化への警戒感は拭えない。