NYタイムのドル円は、現水準122円付近を中心としたレンジの動きか。明日の米雇用統計を控えるなか同じく雇用関連指標の新規失業保険申請件数や、米連邦準備理事会(FRB)がインフレの状況を判断する際に重視する米個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)の発表が予定されている。
雇用指標に関しては、昨日の3月ADP全米雇用報告が+45.5万人と、+45.0万人程度を見込んでいた市場予想を大きくかけ離れた数字ではなかったことで、明日の米雇用統計の振れへの期待も高まりにくい。今夜の新規失業保険申請件数も明確なトレンドを形成する結果につながりにくいだろう。
一方、個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)は、注目のコア指数の振れ次第では、米金融政策の思惑を左右することになるだろう。現在、今後の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げが続き、次回5月3・4日会合の50bp利上げも含めた複数回の50bp利上げとの見方も強まりつつある。今夜の結果を含めたインフレ指標の振れ次第では、75bp利上げの可能性を意識する市場参加者も増えそうだ。コアPCEデフレーターの強弱に注意が必要となる。