株安・原油安などを背景にリスクオフの円買い・ドル買いが優勢となるなか、ドル円は米長期金利の低下も重しに一時127.89円まで下押した。
投資家のリスクオフ志向の高まりで、クロス円がさえない動きとなっており、ドル円の上値が重くなっているが、引き続き日米金融政策見通しの格差が支えとなっており、下値は限られると見込まれる。最近、円安が大幅に進み、日本政府・日銀の動向にも注目が集まっており、当局者らの発言などで相場は神経質になっているが、口先で円安の流れを止めるのは難しい。押し目に買いが入りやすい地合いは変わっていない。
本日のNYタイムは主な経済指標の発表や注目イベントは予定されておらず、ドル円は米株・米長期金利を睨みながらの動きが見込まれる。中国のコロナ対策の強化や米金融当局の引き締め加速による景気減速懸念が強まっており、NYタイムでクロス円が一段と下げ基調を強める可能性はありそうだ。