NYタイムのドル円は、米連邦準備理事会(FRB)の主要メンバーであるニューヨーク連銀ウィリアムズ総裁やウォラーFRB理事、今年の連邦公開市場委員会(FOMC)投票権を有するクリーブランド連銀のメスター総裁など、FRBメンバーの講演内容を注視しつつ、米金融政策の先行きに対する思惑の強弱で振れる展開か。昨日の調整要因となった米株下落によるリスク回避は、ダウ先物ほか米主要株価指数の先物が時間外取引で軒並みプラスとなっているため、落ち着くとみる。
ただ、明日に注目指標の米消費者物価指数(CPI)の発表を控えていることは、ドル相場の動きにくさを誘うか。その他、為替の動意につながりそうな米経済指標の発表も今夜は予定されていない。日本時間午前2時に行われる米3年債入札を受けた債券需給が、10年債など他年限の米金利動向に影響を与えることには一応留意したいが、強いトレンドを示すような動きになりづらいだろう。
米CPIについては王道的な物価指数としてだけでなく、FRBがインフレ指標として重視する個人消費支出価格コア指数(PCEコアデフレーター)の先行指標的な意味合いでもここもと注目が高まっている。市場参加者の間では「パウエルFRB議長が、家賃などその時点までのインフレ指標が特に改善していないなかでも0.75%の利上げ期待を後退させる発言をするなどややハト派と受け止めらえる姿勢を示したのは、何か公表前の指標の改善を捉えているとみる向きもあり、結果を見定めたい」(シンクタンク系エコノミスト)との声も聞かれる。

