NYタイムのドル円は、米金融政策の行方を見定める重要な手掛かり米消費者物価指数(CPI)が発表となる。市場では前年比+8.1%、コア指数は同+6.0%と、それぞれ3月の+8.5%、+6.5%から伸びが落ち着くと予測している。また、「足もとの加速度を示す前月比の強弱にも注目」(シンクタンク系エコノミスト)との声もある。前月比で+0.2%と、3月の+1.2%から大きく鈍化が見込まれている一方、コア指数は同+0.4%と、3月の+0.3%より小幅に伸びが大きくなるとの見方だ。仮にコア指数の前月比も含めて予想より弱い結果となれば、下値を試す動きが強まるかもしれない。
パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長は、先日の連邦公開市場委員会(FOMC)後の会見で、前のめり気味な市場が今後の0.75%利上げの思惑に傾きつつあるなか、その見方を支持しない姿勢を示した。「その時点で発表されていないインフレ指標の改善(物価の落ち着き)を見込んで発言した可能性があったのか指標を見定めたい」(同)として、本日のCPIを含め、米インフレ指標の強弱に左右される展開が続きそうだ。